ブログ制作ということで
初回はやはり僕の一生の職業
”ビデオカメラマン”のことを書きたいと思う。
これを読んだらね
誰もが上手に撮影できるようになると思います。
まず初手に
そもそも僕はカメラマンになって
10数年ほどやねんけど
僕らの時代はアシスタントからの始まりやってん。
いわゆるCAさん。
カメラマンになるためには
上司、先輩から気にいられなあかんかってんな。
僕は若い頃ごっつ男前でな、
先輩カメラマンが来る前までに
全部の機材の準備を完了して待っとった。
今思えば、そこまでせんと
カメラマンになれなかったんやな。
変な世界やな。。
まぁでもそこまでしたら、少しだけな
カメラのこと教えてくれたんよ。
それを1人1人、1個1個教えてもらっとったら
明日からカメラマンや言われたときに
すでに出来てなあかん時代やってんな。
まずカメラを持ったらな
VFを自分の目に合わせるところから始めるで。
こまごまと設定に関しては
VEさん、ビデオエンジニアに任せるとしてな、今回は飛ばそう。
次にやるのが、レンズの引きボケのチェックや。
引きボケって何?
これ、初心者の人にはちょっと分かりにくいと思う。
「引きボケ」っていうのは、簡単に言うと、
”望遠側でピントを合わせたあと、レンズを引いて広角側にしたときに、ピントがボケてへんか。”
これを確認することや。
例えば、人物を撮ってるとする。
まず望遠側までグーッと寄る。
そこで、目なんかの一番シビアなところにピントを合わせる。
ここでピントをしっかり追い込む。
そして、そのままズームをワイド側へ引いていく。
普通なら、引いてもその人物にはピントが合ったままや。
ところが、レンズの状態やフランジバックの調整が合ってへんと、
「あれ?」
ってなる。
引いた瞬間に、ほんの少しピントがズレる。
これがいわゆる引きボケや。
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なんでこんなチェックをするのか
放送用のズームレンズなんかは、基本的にズームしてもピント位置が大きく変わらないように作られてる。
いわゆるパーフォーカル(parfocal)の考え方やな。
だから、望遠でピントを合わせて、そのままズームを引いても、被写体がピントから外れない。
これがちゃんと成立しているのが理想や。
ただし、そのためにはレンズそのものだけやなくて、”レンズとカメラ側のフランジバックの関係”も重要になる。
フランジバックというのは、簡単に言えば、
レンズのマウント面から、撮像面までの距離のこと。
この距離がズレていると、望遠側ではピントが合っているのに、ワイド側へ持っていったらピントがズレる、ということが起こる。
メーカーの業務用カメラの調整手順でも、テレ端でフォーカスを合わせてからワイド端へ移し、フランジバック調整リングでピントを合わせるという方法が案内されている。これを何度か繰り返して、テレ端とワイド端の両方でピントが合う状態を作るわけや。
つまり、
「ピントを合わせたら終わり」
やない。
「ズーム全域でピントが維持されているか」
まで見て、初めてレンズの状態を確認できる。
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現場ではどうやって見るのか
実際のチェックでは、できるだけピントのズレが分かりやすいものを見る。
細かい文字でもええし、コントラストのはっきりした被写体でもええ。
本格的にやるなら、フランジバック調整用のチャートを使う。
メーカーの調整方法でも、チャートを数メートル程度の距離に置いて、絞りを開けた状態でテレ端にしてピントを合わせ、そこからワイド端へ移して確認する、という手順が基本になっている。
ここで大事なのは、
ワイド側でピントがズレたからといって、
ということ。
調整の場合は、テレ端でフォーカスリングを使ってピントを合わせ、ワイド端ではフランジバック側を調整する。
そして、またテレ端に戻る。
そこでまたフォーカスを確認する。
ワイドに戻る。
また確認する。
これを繰り返して、テレ端からワイド端までピントが維持されるところを探していく。
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だから、本番前に一回引いてみる
ただ、毎回チャートを出して本格的にフランジバック調整をするわけやない。
現場に入ったら、まず普通に被写体を見つけて、
望遠でピントを合わせる。
そして、
そのままワイドへ引いてみる。
このとき、
「ピント、ちゃんとついてきてるか?」
を見る。
これだけでも、そのレンズの状態がかなり分かる。
”寄る。合わせる。引く。確認する。”
たったこれだけ。
でも、この「たったこれだけ」を本番前にやるかやらんかで、撮影の安心感が全然違う。
これをVEさんと一緒に本番前に確認するんやな。
僕らの頃は、こういうことを一個ずつ先輩から教えてもらった。
今みたいにYouTubeを見れば何でも教えてくれる時代やなかったからな。
カメラを渡されて、
「これやってみ」
と言われる。
やってみたら、
「ちゃうちゃう、そこやない」
って怒られる。
またやる。
そうやって、身体で覚えていった。
だから僕がこれからこのブログで伝えたいのも、単純な「綺麗な映像の撮り方」だけやない。
現場に出たときに、カメラマンが何を確認して、
そこまで含めて伝えていきたいと思ってる。

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